2009年9月13日日曜日

これでわかった! 投資信託─投資のプロが教える、ファンドの常識と賢い運用方法

これでわかった! 投資信託─投資のプロが教える、ファンドの常識と賢い運用方法
川口一晃

元ファンドマネージャーである著者が、自信の経験を踏まえ投資信託の解説をするという一冊。

前半は投資信託の選び方の解説にあてられている。
タイトルどおりの内容といって良いでしょう。

後半は、著者の職業遍歴が書かれている。
ファンドマネージャーや評価機関での職業経験がかかれているのは興味深い。
でも、タイトルの内容とはちょっと違うような。

正直に言って、まとまっていない印象を受けた。
一冊の本の中で、二つの内容を入れてしまったためだろう。
タイトルに忠実な内容に限定して欲しかった。

投資信託の参考書として読むのは悪くないと思う。
でも、投信関連の書籍は、多数出ている。
他の本を選んでも良いのかもしれないと思う。

2009年9月12日土曜日

国債は買ってはいけない─誰でも儲かるお金の話

国債は買ってはいけない!
武田 邦彦

タイトルと内容が不一致なような…。
特に、副題の「誰でも儲かる」はかなり疑問がありそうですね。

タイトルを読むと、個人向けの金融商品ガイドのような印象を受けます。
しかし、実際は制度への批判が主でした。

おそるおそる、FXをやってみた―FXで儲かった、損をした、半年間

おそるおそる、FXをやってみた―FXで儲かった、損をした、半年間
中村 美佐子

FX 初心者の体験記。
この方の場合、うまくいって資産を増やすことに成功されたようです。

一万数千円のE ブックを購入し、その通りに運用したらうまくいったようです。
開始時点で、本人は十分な金融知識を持っていなかったようですし、その後も経済の勉強をしたというようなことは無いようです。

まあ、たまたまうまくいったという感じかなあ。
この方と同じ方法をとれば、大損をすることもあるでしょう。
そうして失敗した人も多いのでしょうね。

「おそるおそる」とありますが、かなり思い切った投資をしています。
いきなり200万円を突っ込んで、レバレッジもかなりかけています。

一番怖いのが、本人がギャンブルをやっているという認識が無いことです。
投資だと思ってギャンブルをやるのが一番危険です。

リーマンショック前に書かれた本です。
著者は大怪我をしたかもしれません。

2009年9月8日火曜日

保険市場―賢く保険を選ぶ人のためのケーススタディ50

保険市場―賢く保険を選ぶ人のためのケーススタディ50
アドバンスクリエイト保険意識向上委員会, 田中 香津奈

年齢や家族構成、現在の生活状況などによって、どの保険に入れば良いかアドバイスしている。

コンセプトは面白いと思います。
でも、説明が分かりにくいような気がします。
ある程度の基礎知識あり気で書かれているような。

文章自体が下手なのも気になります。
はっきり言って、読みにくかったです。

保険を販売する仕事についている人が書いているせいでしょうか、保険に入ることを前提に書かれています。
不要な保険には入らないという選択もあるはずです。
何とかしてお金を使わせようという感じがしてちょっとイヤですね。

全体としては、あまり評価できない一冊でした。

生命保険・自動車保険の見直しをしよう

2009年9月3日木曜日

ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法

ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法
北村 慶

海外のETF に投資することで、世界の成長と同じスピードであなたの資産を増やすことが出来るというのがこの本の主張です。

株式の銘柄選択やタイミングを図る従来の投資法には否定的な立場を取っています。
短期的な売買、いわゆるトレーディングをやめ、長期的な投資、いわゆるインベストメントをすすめているのです。

著者の主張が正しいかどうかはさて置き、個人の投資家が取るべき選択として海外ETF の長期運用は正しい選択肢といえるでしょう。
海外の株式や債券に個人が投資するのは難しいことです。
情報量が不足していますし、情報収集には外国語にも精通していないといけません。
その上、多数の銘柄をチェックするのは、時間的に大変です。
海外の株式・債券に投資してそれなりの成果を残すのは、そんなに易しいことではなさそうです。

老後の資金など長期の資産形成を目指している人は、試してみる価値があると思います。

ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法
北村 慶



http://kabu-net.web6.jp/toshin/
http://tameru.family-budget.net/net-sec/etf-kaigai.html
http://www.rougo-nenkin-tsumitate.com/401k-fuyaseru.html

2009年8月18日火曜日

はじめて学ぶお金のふやし方

はじめて学ぶお金のふやし方 (Nanaブックス)

投資経験が無い人、少ない人向けに書かれた投資の本。
これから○○社の株がすごい上がるとか、金を買ったら大儲けできるという類の本ではない。
長期的にバランスよく投資して、老後の資産を築きましょうというスタンスで書かれている。
いかにもファイナンシャル・プランナーが書いたという感じがする。

アセットアロケーション リスク インフレなど、基本的な部分から解説している
分かりやすい本だと思う。
また、個別の商品知識も詳しいようで、勉強になる。

●ちょっと気になる部分も

ただ、リスクとリターンの部分に関しては誤解している部分があるようだ。
ちょっといただけない。
多分、期待収益の概念が分かっていないのだろう。

金融の用語でリターンが大きいということは、期待収益が高いことを意味する。
期待収益というのは、予想される収益の平均値のことだ。
つまり、リターンが大きい商品というのは、投資の結果高い収益が上げられる確率が高い商品を指すのだ。

しかし、著者の解説を読んでいると、違うことが書かれているような印象を受ける。
リスクが大きい商品は ばらつきが大きくなるから、上手くいくと高い収益が得られると読めるのだ。
例えば、100万円で買った金融商品が0円になる可能性も、200万円になる可能性もある。
200万円になる可能性もあるから、リターンが大きくなると主張しているように読めるのだ。

本来の意味での期待収益は全く違った意味だ。
例えば、100万円で買った商品が0円になる確率が10%、200万円になる確率が90%なら期待収益が高い投資といえる。
期待収益が180万円になるからだ。(0円×0.1+200万円×0.9=180万円)
しかし、0円になる確率が50%、200万円になる確率が50%なら期待収益が高い投資とは言えないのだ。
なぜなら、期待収益は100万円で、投資額と全く変わらないのだから。(0円×0.5+200万円×0.5=100万円)

●トータルで見れば良い本だと思います

全体的に良い本だと思うだけに、ちょっと残念な間違いだと思う。
しかし、結構大きな間違いなのも事実。
購入される方は、この点は注意した方が良いだろう。

はじめて学ぶお金のふやし方 (Nanaブックス)


年金保険や投資信託など積立投資の比較積立できる金融商品について解説しています。興味がある方は、是非。

2009年8月6日木曜日

ニュースの読みかたで差がつく「カゼオケ式」株式投資

ニュースの読みかたで差がつく「カゼオケ式」株式投資

今後の株価の上げ下げを、ニュース記事を通して予想しようという本です。
例えば、朝青龍が優勝したから、モンゴル関係の株に目をつけようといった具合です。

まあ、正直に言って、ちょっと浅い気がします。
銘柄選びのヒントくらいにはなると思いますけどね。
この記事に書かれていることだけを頼りに、株式投資をしたら危険だと思います。

その他、「100円ショップ、ユニクロがはやっているから…」「中国の反日暴動の結果…」「重要な経済指標の紹介」などについて書かれていました。
興味深いテーマもあるのですが、いずれも表面的な紹介に終わっています。
もっと突っ込んで解説がされていたら、良い本になった可能性もあったのでしょうけどね。

残念です。

ニュースの読みかたで差がつく「カゼオケ式」株式投資

2009年7月3日金曜日

もし日本の経済が100万円とかだったら―実感できる数字で比べてみました!

もし日本の経済が100万円とかだったら―実感できる数字で比べてみました!
こう書房 (2005/07)
鳥羽 賢 (著)

日本政府の年間の支出が500万円だったなどとして、分かりやすく説明しようとしています。
試みとしては、面白いと思います。

2009年6月25日木曜日

竹中先生、経済ってなんですか?

竹中先生、経済ってなんですか?
竹中 平蔵 (著)
ナレッジフォア (2008/05)

授業風景を描いた漫画のなかで、経済に関する事項の概略を説明。
その後、竹中先生が登場して、専門家として解説するという流れで進んでいきます。

2009年6月23日火曜日

株に強くなる「経済ニュース」のスルドイ読み方

株に強くなる「経済ニュース」のスルドイ読み方
PHP研究所 (2006/05)
西野 武彦 (著)

正直、それほど参考になる本ではありませんでした。
印象を一言でまとめると「散漫」と言う感じでしょうか。
いろいろ書いてあるけど、結局どうすると株に強くなるのか今ひとつつかめません。

2009年6月16日火曜日

ダマされないための投資家術―儲ける投資家はまっとうな金融商品を買っている

タイトルからして、初心者向けの解説本かと思いました。
でも、実際読んでみると印象が違いました。
ある程度の投資経験がある人向けと言う感じでしたね。
結構細かいところまで言及しています。

内容を実態よりやさしく見せるタイトルは多いですね。
タイトルは編集者がつけるのでしょうが、こういうのはどうなんでしょうねえ?